私には故郷がない

 

さあ夏ですよ。

夏の間、一度は千葉の「館山」を訪れることにしています。

館山は、私の大好きな姉さんたちが住んでいる場所。

 

海が美しい。

夜は真っ暗で星が綺麗。

流星だって見えちゃうぞ。

そして夕日が最高だ。

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ずっとここに

いることができたら、どんなにいいだろうね。

 

大切な人や、大好きな人がいるだけで

そこは故郷になるかもしれない。

 

チャキさんは、海をみたら

入らずにはいられない。

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夏だけど意外と水が冷たい。

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半魚人になったり。

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青春したり。

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刻々と移りゆく夕焼けを

首が痛くなるほど眺めたり。

 

こんな景色を、ただ黙って隣でみているだけでもいいし

果てしなく空想したっていい。

 

”あの雲は何かな?”

”魚かな?”

”サメじゃない?”

”クジラだよ〜!”

”溶けていくねぇ”

”そうだねぇ”

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大きな海と、大きな空の中で

私たちはとてもちっぽけだね。

私たちは、本当はとても”ちっぽけだ”ってことを

つい忘れてしまうから

時々こうやって、思い出しにこようね。

 

館山は、私の終の住処になるだろうか?

チャキさん、どうだろうねえ。

 

私には、「故郷」と思えるところがない。

毎年わざわざぎゅうぎゅうに混んでいる電車に乗ったりして

お盆や正月に故郷に帰るという感覚もない。

例えば都会だったとしても、ずっと同じ場所に実家があれば

もうちょとそこが故郷っぽくなったかもしれないけど

そこにはホッとするような安らぎはない。

 

だから、

「私の故郷は〇〇です」

「〇〇に帰ってくると、懐かしくて癒されるなあ」

って言える場所がある人が、とても羨ましい。

その場所に楽しくて、甘酸っぱくて、ちょっと苦い思い出があるコトが

とても羨ましい。

 

でも、今から過去にさかのぼることはできない。

 

だったら自分で作るしかないよね。

もう自分が故郷を作っていく番になったんだよね。

 

 

さて、私の故郷探しは続く。

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